肩こり

この記事の要点

肩こりは、肩そのものだけの問題ではありません。
姿勢、内臓のはたらき、気持ちの緊張など、さまざまな要素が重なって起こります。

  • 西洋医学では、筋肉の緊張や血行不良として捉えます
  • 東洋医学では、気の巡りの滞りと、肝・胆などのはたらきの乱れとして捉えます
  • 揉んでも数日で戻るのは、原因となっている全身のバランスに届いていないためです
  • 当院では、患部に鍼をせず、手足や耳のツボを中心に施術します
  • 整体でも、手足の関節を動かしながら全身のバランスを整えていきます
  • 長引く肩こりには、自律神経の乱れが関係していることもあります
目次

こんなお悩みはありませんか?

こんなお悩みはありませんか
  • 肩がいつも重く、すっきりした感じがない
  • 揉んでもらっても、数日で元に戻ってしまう
  • 夕方になると、肩から首にかけて張ってくる
  • 頭痛や吐き気をともなうことがある
  • 腕を上げると、肩の奥が痛む
  • 目の奥が疲れる、かすむ
  • 寝ても肩のだるさが取れない
  • デスクワークで、同じ姿勢が続いている
  • 「もう治らない」とあきらめかけている

ひとつでも当てはまる方は、肩だけでなく、身体全体のバランスが崩れているのかもしれません。

長く続く肩こりは、周りの人には分かりにくく、「そんなもの」と片付けられてしまうことも少なくありません。ですが、ご本人にとっては、つらい不調です。

肩こりが起こる原因

肩こりは、肩そのものが悪いというより、身体の使い方や全体のバランスが、肩に負担をかけている結果だと私は考えています。

だからこそ、肩を揉むだけでは、また戻ってしまうのだと思います。

A. 西洋医学と東洋医学、2つの視点

同じ「肩こり」でも、西洋医学と東洋医学では、その捉え方が異なります。

西洋医学の視点東洋医学の視点
症状の分け方部位や筋肉の状態で捉える気滞(きたい)、肝鬱(かんうつ)、脾虚(ひきょ)など、原因となっている状態で分ける
原因の捉え方筋肉の緊張、血行不良、姿勢の悪さ気の巡りの滞り、肝・胆のはたらきの乱れ
なぜ繰り返すのか生活習慣が変わらないため根本にある全身のバランスが整っていないため
診るところ筋肉の硬さ、可動域、画像所見脈、舌、お腹、顔色、ツボの反応、姿勢
対応の考え方筋肉をゆるめ、姿勢を正す気血水の流れを良くし、体質から立て直す

当院では、この両方の見方を大切にしながら、お身体を診させていただいています。

検査で異常が見つからないということは、「悪いところがない」という意味ではありません。

西洋医学の物差しでは測れない、身体全体のバランスの乱れが起きている状態と、東洋医学では考えます。

B. 東洋医学から肩こり

なぜ、つらい場所だけを診ないのか

東洋医学には、「部分は全体を反映する」という考え方があります。

身体に不調があるとき、その反応は一か所だけに現れるわけではありません。

骨盤や背骨の歪み、顔色、皮膚のつや、爪や舌の状態、ツボの反応。
さまざまな場所に、その人の身体の状態が映し出されています。

だからこそ、当院ではまずお話をよくうかがい、身体全体を確認することから始めます。

気・血・水という3つの要素

東洋医学では、身体を巡るものを大きく3つに分けて考えます。

気(き) 生命活動を支えるエネルギーです。
これが滞ると、張ったような痛み、イライラ、喉のつかえ感などが現れます。
不足すると、疲れやすさ、気力の低下、風邪をひきやすいといった状態になります。

血(けつ) 全身に栄養をはこぶものです。
不足すると、めまい、立ちくらみ、不眠、爪や髪のもろさとして現れます。
滞ると、刺すような痛み、しこり、顔色のくすみが出やすくなります。

水(すい) 血以外の体液を指します。
滞ると、むくみ、重だるさ、頭が重い感じ、めまいなどにつながります。

自律神経の不調でお悩みの方は、この3つのうち複数が同時に乱れていることが多く見られます。

症状が一つに絞れず、あちこちに次々と現れるのは、そのためです。

五臓とのかかわり

東洋医学の「五臓」は、西洋医学の臓器とは少し意味が異なり、はたらきのまとまりを指します。
肩こりでは、特に次の2つが関係します。

肝(かん) 気の巡りを調整し、感情を安定させるはたらきを担います。
ストレスや目の使いすぎで弱りやすく、ここが乱れると、首や肩のこわばり、イライラ、目の疲れとして現れます。

胆(たん) 肝と対になるはたらきです。
胆の通り道は、頭の横から首、肩を通っています。この流れが滞ると、肩の上部から首筋にかけての張りが出やすくなります。

血(けつ)の不足 もうひとつ、血が不足すると、筋肉に栄養が行き届かず、こりが取れにくくなります。
40代以降の女性に多く見られる状態です。

長引く肩こりほど、これらが重なっていることが多いように思います。

同じ症状でも、原因は人それぞれ

東洋医学では、「証(しょう)」という考え方で、その方の状態を見極めます。

たとえば同じ「不眠」でも、

  • 気が高ぶって眠れない方
  • 血が不足して眠りが浅い方
  • 胃腸の不調が睡眠に影響している方

では、整えるべき場所がまったく異なります。

だからこそ、当院の施術は画一的なものにはなりません。

年齢、性別、症状の程度、いつから続いているのか、これまでどのような施術を受けてこられたか。

それらをすべて考慮したうえで、その方に合った方法を選んでいます。

なぜ、手足のツボを使うのか

当院の鍼施術は、患部に直接鍼をすることはほとんどありません。

東洋医学では、身体には「経絡(けいらく)」という道筋があり、手足の末端から胴体、頭までがひとつながりになっていると考えます。

この道筋を通じて、離れた場所から全身のバランスに働きかけることができます。

当院ではこの考え方に加えて、**董氏楊氏奇穴(とうしようしきけつ)**という、手足のツボを中心に用いる方法を取り入れています。

世界的にも高く評価されている手法で、限られた治療院でしか行われていません。

この方法には、次のような利点があります。

  • お着替えが不要で、身体への負担が少ない
  • つらい場所に直接触れないため、症状の強いときでも受けやすい
  • 全身のバランスに働きかけるため、複数の不調に同時にアプローチできる

「不調のある場所」と「整えるべき場所」は、必ずしも同じではない。

これが東洋医学の視点であり、当院が大切にしている考え方です。

なお、長く続く肩こりには、自律神経の乱れが
関係していることもあります。

肩こりのほかに、眠りが浅い、手足が冷える、
胃腸の調子が安定しないといった症状が
重なっている場合は、こちらもご覧ください。

→ 自律神経失調症

一般的な対処法と、その限界

マッサージやもみほぐし
その場は楽になっても、数日で戻ってしまう。
原因となっている全身のバランスに手が届いていないことがあります。

湿布や塗り薬
一時的に和らぎますが、根本の原因には届きません。

ストレッチや体操
続けられれば助けになります。
ただ、やり方が合っていないと、かえって負担になることもあります。

姿勢を正す
とても大切ですが、意識だけで保つのは難しいものです。
身体が今の状態に慣れてしまっているためです。

こうしたことを続けても変化が感じられないとき、「肩そのもの」ではなく「その方の身体全体の状態」に目を向ける必要があります。

当院の肩こりへのアプローチ

しっかりお話をうかがうことから

まず、問診票をもとに詳しくお話をお聞きします。
いつから、どんなときに、どのようにつらいのか。
気になっていることを、何でもお話しください。

そのうえで、お身体の状態を確認します。

なぜ今そうなっているのか、どのような方針で進めていくのか、どのくらいの見通しかを、ご納得いただけるまでご説明します。

身体に負担の少ない整体

手足の関節を動かしながら、全身のバランスを整えていきます。

受けている最中も、痛みや強い刺激を感じることはありません。

手足・耳のツボを中心とした鍼灸

董氏楊氏奇穴による手足のツボを中心に施術します。使用する鍼は、すべて使い捨てです。

また、耳にも全身のツボがあるため、必要な方には耳のツボも使います。

施術を受けられた方の声

※掲載にあたっては、ご本人の許可をいただいております。
※お寄せいただいた感想は個人の感想であり、施術の効果を保証するものではありません。
感じ方には個人差があります。

ご家庭でできるセルフケア

日々の生活の中でできることをお伝えします。無理のない範囲で試してみてください。

ツボを押してみましょう

合谷(ごうこく)
手の甲。親指と人差し指の骨が交わるところから、少し人差し指寄りのくぼみ。
肩や首のこわばり、頭の重さが気になるときに。
親指で、心地よいと感じる強さで5秒押して、ゆっくり離す。左右5回ずつ。

外関(がいかん)
手首の甲側のしわから、指3本分ひじ寄り。腕の外側の中央です。
肩から腕にかけての張りが気になるときに。
親指で5秒押して離す。左右5回ずつ。

足臨泣(あしりんきゅう)
足の甲。薬指と小指の骨の間を足首方向にたどり、指が止まるところ。
肩の上部から首筋にかけての張りに。
やや強めに5秒押して離す。左右5回ずつ。

いずれも、強く押しすぎる必要はありません。「気持ちいい」と感じる強さが目安です。

呼吸を整える

自律神経に、ご自身の意思で働きかけられる数少ない方法が呼吸です。

  1. 椅子に座るか、仰向けに寝ます
  2. 鼻から4秒かけて、お腹をふくらませるように吸います
  3. 口から8秒かけて、ゆっくり吐き切ります
  4. これを5回ほど繰り返します

吐く時間を、吸う時間より長くすることがポイントです。
寝る前や、緊張を感じたときに。

首の後ろを温める

首の後ろ、髪の生え際のあたりには、自律神経に関わるツボが集まっています。

蒸しタオル(電子レンジで40秒ほど)や市販の温熱シートを、5分ほど当ててみてください。

入浴時に、シャワーを少し長めに当てるのも良い方法です。

日常生活で心がけたいこと

1時間に1回、立ち上がる
同じ姿勢を続けないことが、何より大切です。

画面の高さを見直す
目線がまっすぐになる高さに。
見下ろす姿勢は、首と肩に負担をかけます。

肩を回すより、肩甲骨を動かす
両肘を曲げて、肩甲骨を寄せるように後ろへ引く。
これを5回ほど。

目を休ませる
目の疲れは、首肩のこりに直結します。
温かいタオルを目に当てるのも良い方法です。

セルフケアは、あくまで日々の助けになるものです。

ご自身でできることには限りがあります。
続けても変化が感じられないときは、一度ご相談ください。

通院の目安

お身体の状態や、症状が続いている期間によって、必要な回数は変わります。
あくまで目安としてお考えください。

はじめの数回
まずは、お身体がどのように反応するかを確認していきます。週に1〜2回のペースをおすすめしています。

その後
お身体の状態を見ながら、2週間に1回、3週間に1回と少しずつ間隔をあけていきます。

回復してきたら
月に1〜2回、お身体の状態を整えるためのケアとして通われる方が多くいらっしゃいます。

長く続いた不調ほど、お身体が今の状態に慣れてしまっています。
焦らず、段階を追って進めていくことが大切です。

初回の際に、お身体の状態を確認したうえで、見通しをお伝えします。
ご不明な点は、その場で遠慮なくお尋ねください。

よくあるご質問

揉んでもらった方が楽になる気がするのですが。

一時的にはそう感じられると思います。
ただ、強く揉むと筋肉が防御反応を起こし、かえって硬くなることもあります。
当院では、原因となっている全身のバランスから整えていきます。

着替えは必要ですか?

手足のツボを中心に施術するため、お着替えなしで受けていただくことが可能です。

必要な場合は着替えを用意しておりますので、お仕事帰りにもお気軽に立ち寄っていただけます。

予約は必要ですか?

はい、完全予約制です。

お一人おひとりに十分な時間をとるためですので、ご了承ください。

ご予約はネット、LINEから、またはお電話でお願いします。(当日のご予約の確認は、お電話でお願いします。)

肩こりから頭痛が起こることはありますか?

はい、よくあります。首や肩のこわばりが、頭の重さや痛みにつながることは少なくありません。

どのくらいで変化を感じますか?

お身体の状態によって異なります。
初回にお身体を確認したうえで、目安をお伝えします。

施術料金

料金
初回7,700円
2回目以降6,600円

初回の内訳:初検料1,100円 + 施術料 6,600円

※すべて税込
※前回の施術から2か月以上あいた場合、あらためて初検料1,100円をいただきます
※ クレジットカード、paypay、楽天payなど各種キャッシュレス決済に対応していま

ご予約・お問い合わせ

ネット・LINEは24時間受付。お電話でも承ります。
ご相談だけでもお気軽にどうぞ。

 

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執筆者情報

この記事を書いた人

羽田雄作(はだ ゆうさく)

はだ鍼灸整骨院 院長

兵庫県淡路市出身
明治鍼灸大学(現・明治国際医療大学)卒業
はり師・きゅう師(国家資格)1987年取得
柔道整復師(国家資格)1990年取得
平成8年(1996年)はだ鍼灸整骨院を開院
董氏楊氏奇穴(とうしようしきけつ)による鍼灸を実践
東京手技治療研修会にて整体を学び続けている

大阪府茨木市にて、東洋医学の考え方にもとづく鍼灸・整体施術を行っています。


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