頭痛

この記事の要点

頭痛は、頭だけの問題ではありません。
首肩のこわばり、気の巡り、血の不足など、身体全体の状態が頭に現れていると考えます。

  • 西洋医学では、緊張型頭痛、片頭痛などに分類されます
  • 東洋医学では、気の巡りの滞り、肝・腎のはたらきの乱れ等として捉えます
  • 薬でその場をしのぐ日が続くとき、身体からのサインかもしれません
  • 当院では、患部に鍼をせず、手足や耳のツボを中心に施術します
  • 整体でも、強く押したり関節を鳴らしたりしません
  • 繰り返す頭痛には、自律神経の乱れが関係していることもあります
目次

こんなお悩みはありませんか?

こんなお悩みはありませんか
  • 週に何度も、頭が重くなる
  • 薬を飲む日が増えてきた
  • 夕方になると、後頭部から締めつけられる
  • ズキンズキンと脈打つように痛むことがある
  • 天気が崩れる前に決まって痛む
  • 頭痛とともに、吐き気やめまいがある
  • 首や肩のこりが、以前より取れにくい
  • 病院で検査を受けたが、「異常なし」と言われた
  • 「体質だから」とあきらめかけている

ひとつでも当てはまる方は、頭だけでなく、身体全体のバランスが崩れているのかもしれません。

頭の痛みは、周りの人には分かりにくく、「またか」と思われてしまうことも少なくありません。
ですが、ご本人にとっては、つらい不調です。

なお、繰り返す頭痛には、自律神経の乱れが関係していることもあります。

頭痛のほかに、眠りが浅い、手足が冷える、胃腸の調子が安定しないといった症状が重なっている場合は、こちらもご覧ください。

→ 自律神経失調症

頭痛が起こる原因

頭痛は、頭そのものが悪いというより、身体のどこかの乱れが、頭に現れているサインだと私は考えています。

だからこそ、薬でその場をしのぐだけでは、また繰り返してしまうのだと思います。

A. 西洋医学と東洋医学、2つの視点

同じ「頭痛」でも、西洋医学と東洋医学では、その捉え方が異なります。

西洋医学の視点東洋医学の視点
症状の分け方痛み方で分類する(緊張型頭痛、片頭痛など)気滞(きたい)、血虚(けっきょ)、水滞(すいたい)など、原因となっている状態で分ける
原因の捉え方筋肉の緊張、血管の拡張、ストレス肝・腎のはたらきの乱れ、気血の巡りの滞り
なぜ繰り返すのか誘因を避けきれないため根本にある全身のバランスが整っていないため
診るところ検査数値、画像所見、痛み方の特徴脈、舌、お腹、顔色、ツボの反応、姿勢
対応の考え方痛みを抑え、誘因を避ける気血水の流れを良くし、体質から立て直す

当院では、この両方の見方を大切にしながら、お身体を診させていただいています。

検査で異常が見つからないということは、「悪いところがない」という意味ではありません。

頭痛は、身体のどこかの乱れが頭に現れているサインだと、東洋医学では考えます。

B. 東洋医学から見た頭痛

なぜ、つらい場所だけをみないのか

東洋医学には、「部分は全体を反映する」という考え方があります。

身体に不調があるとき、その反応は一か所だけに現れるわけではありません。

骨盤や背骨の歪み、顔色、皮膚のつや、爪や舌の状態、ツボの反応。
さまざまな場所に、その人の身体の状態が映し出されています。

だからこそ、当院ではまずお話をよくうかがい、身体全体を確認することから始めます。

気・血・水という3つの要素

東洋医学では、身体を巡るものを大きく3つに分けて考えます。

気(き) 生命活動を支えるエネルギーです。

これが滞ると、張ったような痛み、イライラ、喉のつかえ感などが現れます。
不足すると、疲れやすさ、気力の低下、風邪をひきやすいといった状態になります。

血(けつ) 全身に栄養をはこぶものです。

不足すると、めまい、立ちくらみ、不眠、爪や髪のもろさとして現れます。
滞ると、刺すような痛み、しこり、顔色のくすみが出やすくなります。

水(すい) 血以外の体液を指します。

滞ると、むくみ、重だるさ、頭が重い感じ、めまいなどにつながります。

頭痛は、この3つのどれが乱れているかによって、痛み方が変わります。

張るように痛むのか、しめつけられるのか、重く感じるのか。

その違いが、整えるべき場所を見極める手がかりになります。

五臓とのかかわり

東洋医学の「五臓」は、西洋医学の臓器とは少し意味が異なり、はたらきのまとまりを指します。

頭痛では、特に次の2つの経絡が関係します。

肝(かん)
気の巡りを調整するはたらきを担います。

ストレスがたまると気が上に昇り、頭の横や目の奥が痛むことがあります。

イライラ、目の疲れをともなうことが多い状態です。

腎(じん)
腎は生命の土台となる力を蓄えています(先天の元気)。

疲労が重なったり、年齢を重ねたりすると弱りやすくなります。

後頭部の重さ、めまい、耳鳴りなどが現れます。

同じ症状でも、原因は人それぞれ

東洋医学では、「証(しょう)」という考え方で、その方の状態を見極めます。

たとえば同じ「不眠」でも、

  • 気が高ぶって眠れない方
  • 血が不足して眠りが浅い方
  • 胃腸の不調が睡眠に影響している方

では、整えるべき場所がまったく異なります。

だからこそ、当院の施術は画一的なものにはなりません。

年齢、性別、症状の程度、いつから続いているのか、これまでどのような施術を受けてこられたか。

それらをすべて考慮したうえで、その方に合った方法を選んでいます。

なぜ、手足のツボを使うのか

当院の鍼施術は、患部に直接鍼をすることはほとんどありません。

東洋医学では、身体には「経絡(けいらく)」というエネルギーのルートがあり、手足の末端から胴体、頭までがひとつながりになっていると考えます。

このルートを通じて、離れた場所から全身のバランスに働きかけることができます。

当院ではこの考え方に加えて、**董氏楊氏奇穴(とうしようしきけつ)**という、手足のツボを中心に用いる方法を取り入れています。

この方法には、次のような利点があります。

  • お着替えが不要で、身体への負担が少ない
  • 患部に直接触れないため、症状の強いときでも受けやすい
  • 全身のバランスに働きかけるため、複数の不調に同時にアプローチできる

「不調のある場所」と「整えるべき場所」は、必ずしも同じではない。

これが東洋医学の視点であり、当院が大切にしている考え方です。

一般的な対処法と、その限界

頭痛でお悩みの方の多くは、ご来院までに、さまざまなことを試されています。

市販薬・処方薬
つらいときには助けになります。
ただ、飲む回数が増えてくると、胃腸の働きに影響することがあります。

マッサージやもみほぐし

筋肉には、強い力が加わると反射的に縮んで身を守ろうとするはたらきがあります。

強く揉まれた直後は軽くなった感じがしても、しばらくすると前より張ってくるのは、このためだと考えられています。

また、刺激には慣れが生じます。
同じ強さでは物足りなくなり、だんだん強い力を求めるようになる。

その繰り返しが、かえって筋肉を緊張させていることがあります。

ストレッチや体操

続けられれば助けになります。
ただ、反動をつけて勢いよく伸ばすと、筋肉は逆に縮もうとします。

ゆっくり、息を吐きながら行うことが大切です。

姿勢を正す

とても大切ですが、意識だけで保つのは難しいものです。
身体が今の状態に慣れてしまっているためです。

暗い部屋で休む
片頭痛のときには有効ですが、根本からの改善とはなりません。

カフェインを取る
一時的に和らぐことがあります。
けれども習慣になると、切れたときに痛みが出やすくなるので、カフェインは控えた方が良いと思います。

こうしたことを続けても変化が感じられないとき、「症状そのもの」ではなく「その方の身体全体の状態」に目を向ける必要があります。

当院の頭痛へのアプローチ

しっかりお話をうかがうことから

まず、問診票をもとに詳しくお話をお聞きします。
いつから、どんなときに、どのようにつらいのか。
気になっていることを、何でもお話しください。

そのうえで、お身体の状態を確認します。

なぜ今そうなっているのか、どのような方針で進めていくのか、どのくらいの見通しかを、ご説明します。

身体に負担の少ない整体

手足の関節を動かしながら、全身のバランスを整えていきます。

強く押したり、関節を鳴らしたりする方法ではありません。

手足・耳のツボを中心とした鍼灸

董氏楊氏奇穴による手足のツボを中心に施術します。
使用する鍼は、すべて使い捨てです。

また、耳にも全身のツボがあるため、必要な方には耳のツボも使います。

ご家庭でできるセルフケア

日々の生活の中でできることをお伝えします。無理のない範囲で試してみてください。

ツボを押してみましょう

合谷(ごうこく)
手の甲。親指と人差し指の骨が交わるところから、少し人差し指寄りのくぼみ。

頭の重さ、首肩のこわばりが気になるときに。
親指で、心地よいと感じる強さで5秒押して、ゆっくり離す。左右5回ずつ。

太衝(たいしょう)
足の甲。親指と人差し指の骨の間を足首方向にたどり、指が止まるところ。

イライラをともなう頭痛、目の疲れが気になるときに。
やや強めに5秒押して離す。左右5回ずつ。

足臨泣(あしりんきゅう)
足の甲。薬指と小指の骨の間を足首方向にたどり、指が止まるところ。

頭の横側の痛みに。
やや強めに5秒押して離す。左右5回ずつ。

いずれも、強く押しすぎる必要はありません。「気持ちいい」と感じる強さが目安です。

呼吸を整える

頭痛には、自律神経の乱れが関係していることがあります。

自律神経に、ご自身の意思で働きかけられる数少ない方法が呼吸です。

  1. 椅子に座るか、仰向けに寝ます
  2. 鼻から4秒かけて、お腹をふくらませるように吸います
  3. 口から8秒かけて、ゆっくり吐き切ります
  4. これを5回ほど繰り返します

吐く時間を、吸う時間より長くすることがポイントです。
寝る前や、緊張を感じたときに。

日常生活で心がけたいこと

痛む日を記録する
いつ、どんなときに痛むのか。
書き留めておくと、傾向が見えてきます。

食事の時間を空けすぎない
空腹は、頭痛の引き金になることがあります。

画面の光を落とす
パソコンやスマホの光は、片頭痛の方には良くない影響があります。
夜は特に、明るさを控えめに。

首の後ろを冷やさない
締めつけるような痛みには、温めることが助けになります。(筋緊張性頭痛)

ただし、ズキンズキンと脈打つ痛みのときは、冷やす方が楽な場合もあります。(血管性頭痛)

セルフケアは、あくまで日々の助けになるものです。

ご自身でできることには限りがあります。
続けても変化が感じられないときは、一度ご相談ください。

通院の目安

お身体の状態や、症状が続いている期間によって、必要な回数は変わります。
あくまで目安としてお考えください。

はじめの数回
まずは、お身体がどのように反応するかを確認していきます。
週に1〜2回のペースをおすすめしています。

その後
お身体の状態を見ながら、2週間に1回、3週間に1回と少しずつ間隔をあけていきます。

回復してきたら
月に1〜2回、お身体の状態を整えるためのケアとして通われる方が多くいらっしゃいます。

長く続いた不調ほど、お身体が今の状態に慣れてしまっています。
焦らず、段階を追って進めていくことが大切です。

初回の際に、お身体の状態を確認したうえで、見通しをお伝えします。
ご不明な点は、その場で遠慮なくお尋ねください。

よくあるご質問

病院では「異常なし」と言われました。それでも受けられますか?

はい、そうした方が多くご来院されています。

検査で異常が見つからないことと、つらさがないことは別のことです。

東洋医学の視点から、お身体全体の状態を拝見します。

薬を飲みながらでも大丈夫ですか?

問題ありません。
ただし、施術前にお知らせください。
当院での施術を理由に、自己判断でお薬をやめることはなさらないでください。

頭に鍼をするのですか?

いいえ。
当院では、患部に直接鍼をすることはほとんどありません。
手足や耳のツボを中心に施術します。

肩こりと関係がありますか?

はい、深く関係していることが多くあります。

首や肩のこわばりが、頭の重さや痛みにつながります。

→ 肩こりについて詳しく

施術に伴うリスクについて

鍼灸や整体の施術後に、次のような反応が現れることがあります。

・施術後、一時的にだるさや眠気を感じることがあります
・施術を行った箇所に、軽い違和感が残ることがあります
・鍼を用いた場合、ごくまれに内出血(青あざ)が生じることがあります
・お灸を用いた場合、軽い熱感や赤みが残ることがあります。熱さを感じたら、その場でお知らせください

いずれも数日で落ち着くことがほとんどですが、気になる症状が続く場合は、ご遠慮なくご連絡ください。

次のような方は、施術前に必ずお知らせください。施術の方法を調整いたします。

・妊娠中の方、妊娠の可能性がある方
・ペースメーカーを使用されている方
・お薬を服用されている方(血液をサラサラにするお薬を服用されている場合、内出血が生じやすくなることがあります)
・金属アレルギーのある方
・感染症をお持ちの方

なお、お身体の状態によっては、当院での施術が適さないと判断し、医療機関の受診をおすすめすることがあります。

施術料金

料金
初回7,700円
2回目以降6,600円

初回の内訳:初検料1,100円 + 施術料 6,600円

※すべて税込
※前回の施術から2か月以上あいた場合、あらためて初検料1,100円をいただきます
※ クレジットカード、paypay、楽天payなど各種キャッシュレス決済に対応していま

ご予約・お問い合わせ

ネット・LINEは24時間受付。お電話でも承ります。
ご相談だけでもお気軽にどうぞ。

執筆者情報

この記事を書いた人

羽田雄作(はだ ゆうさく)

はだ鍼灸整骨院 院長

兵庫県淡路市出身
明治鍼灸大学(現・明治国際医療大学)卒業
はり師・きゅう師(国家資格)1987年取得
柔道整復師(国家資格)1990年取得
平成8年(1996年)はだ鍼灸整骨院を開院
董氏楊氏奇穴(とうしようしきけつ)による鍼灸を実践
東京手技治療研修会にて整体を学び続けている

大阪府茨木市にて、東洋医学の考え方にもとづく鍼灸・整体施術を行っています。


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